体調を回復させたいならネギ
ストレスにさらされていると、体調を崩し易くなります。
私などは自分の体がだんだん弱って来るのを実感していた辛い時期もありました。
きっと今現在、ストレスで体の不調を感じている人が少なくないと思います。
自分の体に自信が持てなくなった時、食べるとイイのが、ネギです。
そのネギの効能についてまとめてみました。
体調を回復させるネギの効能
免疫力をアップさせるヌル
ネギに最近分かって来た成分があると言います。
青い部分の内側にあるヌルです。
みずみずしいネギでは、ヌルっと青い葉の内側から出て来る物質です。
白ネギの青い部分にも乾燥した状態でありますね。
ヌルに免疫力を強めてくれる効果があると最近分かったというのです。
ヌルの免疫機能の活性化の効果
研究により、免疫細胞の内、
IgA抗体・マクロファージ・NK細胞の活性が高まると分かって来て、今、ヌルが注目を集めています。
私たちの免疫機能は2段階で体を守っていると言います。
最前線の防衛線である自然免疫で上の3つの免疫細胞らが機能してくれています。
各々の役割の概略を以下の通りです。
IgA抗体の免疫機能
- 病原菌などに取り付いて体の外に排出され易い様にする。
- マクロファージに取り込まれ易い様にする
マクロファージの免疫機能
- 偵察役
- 敵を食べて消化し、侵入してきた敵の種類を他の免疫細胞に知らせる。
NK細胞の免疫機能
- 不明な侵入物に出動する
- あやしい菌などを一斉攻撃する
ありがたい事にヌルを摂取することによりより、各々の免疫機能は以下の通り機能アップすると言います。
- IgA抗体 約1.5倍
- マクロファージ 約5倍
- NK細胞 約4倍
ネギはガンが気になる人向け
年をとるとガンを発症する割合が高くなるのは、免疫細胞が老化するからだと言われています。
特にストレスに悩む私たちの免疫細胞は機能を低下させ易いです。
ネギのヌルはガンが気になる私たち向けの栄養素だと私は感じています。
その理由は以下の通りです。
私たちの体に発生するガン細胞の数
ガンはある日突然、発症してしまうので、その時にガン細胞が出来るのだと私は思っていました。
でも、驚くことにそうではなく、ガン細胞は毎日、私たちの体に発生しているのですって。
しかも、毎日数千個も!
でも、ガンを発症しないでいられるのは、免疫細胞がガン細胞を毎日、排除してくれているからだそうです。
ガン細胞を抑制するメインの免疫細胞
ガン細胞を排除してくれる主な免疫細胞の一つがNK細胞なのですって。
NK細胞は、私たちの体の中をパトロールしてガン細胞を探し出す ・・・
警察の様な役割を持っていると言います。
ところが、NK細胞はストレスや加齢で老化して働きが悪くなってしまいます。
ネギのヌルは4倍にまでNK細胞の活性を上げてくれるというのですから、ストレスに悩む私たちは積極的に摂取したいものです。
ヌルが多いネギは?
ヌルはネギの青い部分にあります。
細い葉ネギにもあるのだけれども、少ない。
下仁田ネギの様に太い方がヌルがしっかり入っている様です。
さらに青い部分が多いネギに多いそうです。
そうなると、九条ネギの様な葉ネギという事に!
確かに九条ネギは青い部分にヌルが沢山あるのが分かります。
強い殺菌作用で風邪を防ぐネギオール
ストレスに弱い人は風邪にも弱いですよね。
免疫力が弱いからなのでしょうが ・・・
ネギにはネギオールという成分が含まれていて、ネギは風邪にイイ
・・・といった話は昔からよく聞きます。
実際、ネギの白い部分には多くの含硫化合物があり、以下の様な作用が認められているそうです。
- 強い殺菌作用
- 鎮痛・解熱作用
- 発汗作用
風邪をひきそうだと感じたら、ネギオールを摂取しておきたいものです。
良く言われる、昔から伝えられるネギを使った風邪の民間療法は以下の通りです。
- ネギの白い部分をよく刻む
- 味噌と合わせてねぎ味噌を作る
- 熱いお湯をねぎ味噌にそそぐ
- 生姜をすりおろして加える
- 飲んだら直ぐに寝る
ネギとおろし生姜の入ったみそ汁ですね。
弱った体を元気にしてくれる含硫化合物
上述の様にネギの白い部分には含硫化合物が含まれています。
それらが、弱った体を回復してくれる効果があると言います。
ストレスで悩む私たちに効く要素を以下にまとめました。
凄い鴨ネギ効果
鴨ネギというと都合の良い組み合わせを意味する熟語ですね。
以下の理由で栄養的には、実際に好都合だというのです。
- 鴨はビタミンB1が豊富
- ネギにはアリシンが豊富
ストレスをアルコールで紛らわせてしまいがちな私たちは、ビタミンB1が不足してしまっているかもしれません。
そうなると、乳酸やピルビン酸などの疲労物質が体内に蓄積し易くなってしまいます。
鴨とネギを一緒に摂取するとビタミンB1とアリシンが結合して体内に吸収され易くなります。
つまりビタミンB1の効果を享受出来るというわけです。
ビタミンB1により糖質をエネルギーに変え易くなると以下の様な効能が期待されます。
- 血糖値が下がる
- 疲労回復・スタミナ強化
- 情緒が安定する
ストレスに悩む私たちには鴨ネギ効果は大きいです。
鴨南蛮そばで鴨とネギを食べる事が出来ます。
ビタミンB1は豚肉にも多いので、ネギと一緒に調理すれば手軽に鴨ネギ効果を得る事が出来ます。
にんにくよりもネギ
アリシンは他に血液をサラサラにすると言われ今、注目を集めていますね。
主な効果は以下の様です。
- 抗がん作用
- 抗菌作用
- 血栓予防
- 疲労回復・スタミナ強化
効能が大きいアリシンが最も多く含まれているのが、にんにくです。
それ故、1990年にアメリカでがん予防に対する重要度を表したデザイナーフーズ・ピラミッドでは、にんにくがナンバーワンになっています。
しかし、にんにくには難点があります。
にんにくは食べ過ぎるとお腹を壊します。
関西では串刺ししたにんにくを焼いて食べたりしますね。
ホクホクしたにんにくがビールに凄く合います。
アリシンは辛いのですが、加熱すると甘未になり美味しくなります。
でも、以前、私は食べた後、大変な思いをしたことがあります。
トイレに籠ることになりました。
また、多量のニンニクは目を痛めるという話もあるそうです。
一方、ネギには多食による副作用は聞きません。
アリシンを摂取するならば、安心して食べられるネギの方がイイかもしれません。
体調を回復してくれるネギのパワー
- ネギの青い部分のヌルに免疫機能を活性化する働きがある
- ヌルを摂取すると、IgA抗体は約1.5倍、マクロファージは5倍、NK細胞は4倍 免疫機能がアップする
- ガン細胞は毎日数千個も私たち体に発生している
- NK細胞は私たち体の中をパトロールしガン細胞を排除してくれる
- NK細胞はストレスや加齢で老化して働きが悪くなってしまう
- ヌルは九条ネギの様な葉ネギに多く含まれる
- ネギオールが風邪に効く
- ネギのアリシンはビタミンB1と結合して吸収し易くなる
- ビタミンB1により疲労が回復したり、情緒が安定する
- 多食するとお腹を壊すニンニクと違い、ネギは安心