キラーストレスから子どもを守れるか

過度のストレスにより子どもの脳が傷つく。
日本では知られていない事実です。

福井大学子どものこころの発達研究センター教授の友田明美氏の著作、「 子どもの脳を傷つける親たち 」に脳の画像で詳しく示されています。

こどもの脳を傷つける親たち

参照 福井大学子どものこころの発達研究センター 発達支援研究室ホームページ

 

脳に損傷を受けた子どもは成長し、大人になった時、キラーストレスにより人生を狂わしてしまい易くなる。

私自身を振り返ると、ストレスを感じ易い大人になってしまいました。

怒ったり、いじけたり、人間関係のトラブルで悩んで来ています。
精神が安定していれば、もっと楽に生きれたのにと思います。

それ故、
大人が子どもの脳を傷つける事のない社会にしたい!

・・・と、切に願います。

子ども達の脳をまもれるか

どうしたらキラーストレスから子どもを守るためにはどうしたらいいのか?
以下、私なりに考察してみました。
 



 

 

児童虐待防止法で子どもを守れるか?

2019年6月に児童虐待防止法と児童福祉法の改正が決まりました。

ニュースなどで報じられているのは、2点です。

  • 親の子どもへの体罰の禁止
  • 児童相談所の見直し

これらはとても大切な事なのかもしれませんが、本質からずれていると私は感じて苦々しく思います。

そもそも児童虐待防止法は何度となく改正されて来ています。

それでも、実効性がないので、これまで悲惨な事件が起きているのだと思います。

2020年に改正された法律が施行されたら、実効性が高まるのか甚だ疑問です。

児童虐待に関わる法律について、私は下記の2点について指摘したいです。

 

体罰だけが禁止ではない

私自身、父にかなり殴られました。

父親による体罰

最も酷い暴力を受けたのは中学生の頃です。
父は馬乗りなりボコボコに殴ったので、顔が赤く腫れ、血も出ました。
その上、家から追い出されたのでした。

でも、最もトラウマになったのは、怒鳴られた事です。
長い期間、怒鳴られ続けて私は育ちました。

児童虐待防止法で禁止されている児童虐待とは暴力以外は以下も含まれています。

  • 著しい心理的外傷を与える言動
  • 発達を妨げる様な減食
  • 長時間の放置
  • 子どもにわいせつな行為をすること

でも、親がしつけとして、どうして暴言や暴力をしてしまうのか?

子どもの脳に損傷を与え、人生に苦しみを与える事になると広く知られていない事が大きい理由だと私は考えます。

実際、どの親も大きな声で叱ったり、叩いたり、不適切なことをしてしまっていると思います。
私自身もそうでした。

もし、親が事の重大さを知ったならば、子どもの育て方も変わって来ると思います。

少なくとも罪悪感を感じ、頻度や程度は減少したことと思います。

友田明美氏が示している様に、虐待行為が脳に損傷を与える事が科学的に判明しています。

まずはこの事実を国民全体に知らしめる努力が必要だと私は指摘したいです。
反省する親は多い筈です。

反省する親

 

驚きのアメリカの児童相談所

2019年1月に野田市で起きた小学四年生の女の子が父親の虐待行為で死亡した事件はセンセーショナルに報道されました。

その折の児童相談所の対応が非難され、法改正に至ったのでした。

確かに児童相談所の体制強化は必要なのだと思います。

でも、実効性があるのか?
はなはだ疑問です。

 

参照 HOME LAND

私が良く見るアメリカのテレビ番組にホームランド(HOME LAND)で驚いたアメリカの事情が描かれていました。

アメリカの児童相談所が出て来るのです。

主人公の女性のCIA分析官、キャリーにはまだ幼い娘がいます。

児童相談所の職員はキャリーが親として不適切であるとして、女の子を引き離してしまうのです。

そして最終的にはキャリーから親権を奪います。一緒に住めなくなってしまいます。

なぜ児童相談所の職員がそこまで出来るのか?

このドラマでは児童相談所の職員は規定通り作業をしていきます。
手続きが明確化されているので、職員はそれに従ってちゃくちゃくと進めて行くのです。

児童相談所の職員が初め、キャリーの子どもの保護に着手した時は、キャリーは大統領補佐官でした。

政府の要職でいるという事はお構いなく、司法的手続きを職員は進めてしまうのでした。

国家権力が親から親権を取り上げてしまう!

私には、やり過ぎな印象を持ちました。でも、とても参考になると思います。

手続きが明確になっており司法と連携されていれば、児童相談所の実効性は自ずと担保される!

そう思います。

 

子どもの為に親をキラーストレスから守る

子どもに暴力をふるう親は子供を愛していないのか?

私は違うと思います。
さんざん、暴言や暴力を私にふるった父は、私を愛おしんでいたからです。

また、私自身、子どもを叱る時に殴ることもありました。
愛情が無いからではありません。

それならば、どうして愛するわが子を傷つけてしまうのか?

私自身や父を振り返り、原因は以下の3点であると私は考えます。

 

子育ての悩み相談先

子育てを相談する人がいない!

子どもに関する事件や事故が起きた時、その背景に親への支援が足りていなかったと感じられる事例が結構あります。

人知れず悩んでいる方も少なくないのでしょう。

児童相談所ではそういった場合の相談も聞いてくれるそうです。

参照 子育ての相談先

電話番号は全国一律、189 です。

 

職場のストレスが子どもへの暴力に

子育てにストレスを感じて、子どもに十分な食事を与えなかったり、オムツをかえなかったり ・・・

マルトリートメントにはその様なケースもあるでしょう。

でも、深刻な児童虐待になるケースは、職場のストレスが原因の場合も多い気がしています。

職場のストレス

父は職場での出来事を引き合いに出しながら、私を叱ることが良くありました。

会社組織の中でストレスを抱えているのは明らかでした。
子ども心に、仕事が大変なのだなぁ・・・と思っていました。

それと私へのDVは明らかに関係があったのだと思います。

親の抱えるストレスが子どもへのキラーストレスになってしまう。

そう広く認識されていれば、暴力や暴言から救える子どもも多い筈だと私は感じています。

 

地球温暖化を防止する為に、エコバックを持参しましょう。

・・・なんていう話はよく聞きますよね。

それと同じ様に、

お父さん、お母さん、子どもの為に自分のストレス対策をしましょう!

地球温暖化と同じ程、社会全体でストレスに対して意識を高まれば、効果は大きいと思うのですが。

参照 実践! ストレス対策法

実践! ストレス対策法
もう、ストレスに私たちの健康や人生を好き勝手させません。 ストレスに打ち勝って、自分らしい本来の生き方を取り戻しましょう。 その為に、何をしたらいいのか? どう備えたらいいのか? 誰でも実践できるストレス...

 

どうして私だけ?

夫は家事には無関心
自分の親は育児に手伝ってくれない。

どうして私だけ大変な思いをしなければならないのか?

育児に疲れてしまうお母さんは少なくない様です。

その気持ちは、正しくストレスです。

その悩みはストレスです

夫も、親も、多くの人が日々の生活の中で、
どうして自分だけ苦労しなければならないの?
・・・と思っています。

みんなでストレス対策をしましょう。

 

非寛容な子どもへの怒り

怒りはどこから来るのか?
怒りの研究が進み、怒りを制御する、アンガーマネジメントなる言葉を聞く様になりました。

その中で指摘されているのが、” ~すべき ”といった相手への欲求です。

例えば私の場合、子どもに対して、
” 一度、注意したことは守るべき! ” といった欲求があります。

ところが、守らない時があります。
すると、私はイラつくのでした。

ついイラついて怒る

でも、人の言う通りなんでもしているなんていう事はないですよね。

守らない人がいても、大概は寛容でいられます。
ところが、身近な人であればある程、寛容さが失われ、従って欲しいと思いがちなのでした。

子どもに対しては、エスカレートして絶対服従を強いてしまいがちです。
子どもが感じる屈辱、恥辱は心に強く残ります。

私は小学生の頃、以下の様な屈辱を感じていました。

 

殴られた上、正座で謝罪させられる

父が私に怒ることが最も多かったのは、学校の成績についてです。
テストの点数や通信簿の評価が良くないと、怒鳴られ、殴られました。

私の物も壊され、捨てられました。

その上、正座させられ謝罪を求められました。
さらに誓約書まで書かされたのでした。

絶対服従を誓わせられたのでした。

今思うと、自分の子どもだからですね、そこまで強いれたのは。

他人ならば応じる筈もありません。
だから要求もしないでしょう。

抑えられずに爆発する怒り

 

子どもに同じ生き方を強いる親

親は無意識に子供に同じ価値観を求めてしまっていると思います。

医者は自分の子どもを医者にしたがる様に職業も同じにさせたいと思いがちです。

父が私の学校の成績が良くないと異常に怒ったのは、自分と同じ大学に行かせたかったからでした。

漫画「巨人の星」と同じです。
星一徹が息子の星飛雄馬に巨人軍に入団させる為、スパルタ教育という児童虐待をしたのと。

それで子どもを罵倒し暴力までふるってしまう事が起きるのです。

親からすると子どもの為にしつけをしていると思っているのですが ・・・

しつけと言って子どもを傷つけてしまう
 

そういう私自身にも子どもに対して同じ様な事が起きました。

でも、怒りが納まっていく経験もしたのです。

それは不思議な感じでした。私の体験は以下の様でした。

 

私の価値観

実は私は自分のこれまでの生き方に疑問を持っています。

父と同じ大学を出ましたが、それで本当に良かったのか?

他の生き方の方が幸せになれたのかもしれないという気がしています。

そういう思いもあり、私は子ども達に大学にいかなければならないとは一言も言っていません。

私の価値観は以下の様な単純なものです。

  • 社会人になっても学ばなければならないことがある
  • 自分で何をすべきか考える
  • 真面目に努力すれば、報われる

高望みをしているわけではありません。
だから、子ども達にも受けいれられると思ったのです。

それが間違いでした。

 

娘に爆発する怒り

私は、娘が” 不良 ”であるということが許せなかったのでした。

娘は高校生なのにもかかわらず、勉強もしないで、深夜徘徊をしていたのです。
学校の帰り、制服を着たまま、遊びに行ってしまうのでした。

どうやら卒業生の運転する車に乗ってどこかに行っているらしかったです。

ある日は帰って来たのが、夜中の1時過ぎ
なかなか家の中に入ろうとしません。

それで私が家の外に出て行くと、
” 私が殴るので家には入らない ”と言います。

私は怒りが爆発していたので、
” 絶対、ぶっとばしてやる! ”と鼻息が荒かったのでした。

殴らないと不良を更生出来ないと使命感も感じていましたから。

制御し難い怒り
 

押し問答の末、殴るのは一発だけなら家の中に入ってもいいと娘が妥協するので応じました。

私は頭をおさえる娘にげんこつを振り下ろしました。
ところが娘が動いたので、思った様に当たらなかったのでした。

娘は顔を上げ、得意げに憎々しく、

「 へへー 」と言うではないですか。

私は怒り震えました。
でも、娘は自分の部屋に逃げて行ってしまったのでした。

私は制しがたい怒りでその夜はどうしょうもありませんでした。

怒り心頭に達する
 

怒りが納まった不思議な感じ

別な日にまた、娘は夜遅くなっても帰って来ませんでした。
私は時間がたつに従い、怒りを募らせて行ったのです。

ところが、その日は気になることがもう一つありました。
妻も帰ってこなかったのでした。

妻は雪山登山に行っていたのです。
予定では、もう帰宅している時刻です。

夜9時半頃、妻から電話がありました。

” 雪山で遭難した ”と言うではないですか!
本人は見つけてもらって下山途中なのだが、まだ不明な人がいるのだとか。
それで翌日、私に迎えに来て欲しいと言うのです。

雪山で遭難
 
妻は言いたい事を言って直ぐに電話を切ってしまいました。

私はこの電話で何か不思議な感じになったのでした。
それまであんなに膨張していた娘への怒りが一気にしぼんでしまったのです。

娘は日付が変わってから帰って来ました。
例により直ぐに家の中に入って来ようとはしません。

「 今日はそれどころじゃないから、家の中に入りなさい。 」

条件闘争に持ち込もうとしていた娘に、殴らないから家に入る様に言ったのでした。

 

不思議なもので、その日以来、娘の深夜徘徊で私は、それ程、怒りがつのる事が無くなったのでした。

 

しつけだと言って、殴った所で直ったりしませんね。
私は高校生の頃、夜遊びなどはしませんでした。
でも、それだからと言って、その価値観で子どもを縛ろうとしても無駄だという事です。

娘には娘の人生があるのですから。
今、反省しています。

 

子どもの頃、傷ついた私の脳は治せるのか?

私は幼少の時からストレスを受け、脳に損傷を受けたのだろうと思っています。

その損傷は治せるのか?

私にとっては極めて重要な疑問について考察したいと思います。

 

大人の脳は治せない

人の脳の成長は思春期までに時間をかけて行われるそうです。

私の場合、その間にマルトリートメントを受け、脳が正常に成長しなかった可能性があります。

大人になった今、私は脳を治す事ができるのでしょうか?

その問いに科学では定説があるそうです。
ラモンカール博士が大人の脳を調べたところ、

大人の脳では、神経細胞は決して新しくならない

・・・と分かったという事です。

大人の脳は成長が止まる!?

人間の他の臓器は新陳代謝をするのですが、脳だけは大人になったら新陳代謝はストップするという事です。

これは如何に児童虐待がいけないかを物語っています。

 

大人の脳でも改善される!?

ところが、最近の研究でこのラモンカール博士の定説が見直されてきているそうです。

大人の脳でも改善がみられると言うのです。

例えば以下の様な箇所の改善が確認されているとの事です。

  • 運動で延髄
  • マインドフルネスで海馬や扁桃体
  • インスリンで海馬
  • 3Dゲームで海馬

また、治療として、認知行動療法や薬物療法が海馬などの脳の器官に有効である事例が確認されているそうです。

それ故、一概に諦めなくとも良いという事なのでしょう。

マインドフルネスを実践する
 

私の認知行動療法的改善

友田明美氏の著作、「 子どもの脳を傷つける親たち 」には、認知行動療法により萎縮した脳のある部分が回復した事例が紹介されています。

私は認知行動療法を受けたわけではないのですが、あるきっかけで情緒に良い傾向が現れました。

私の経験を記します。

 

解き放たれた怒りの条件反射

上記に娘の深夜徘徊における私のDVについて記しました。

参照 子どもに同じ生き方を強いる親

私は娘の帰宅が遅いと条件反射的に怒りがこみ上げて来ていたのです。

私の心の中では、娘の深夜徘徊と怒りの感情は一体となっていました。
だから、頭に血が上ってカッカ、カッカ来ていたのでした。

条件反射になった怒りの感情

ところが、妻の遭難という出来事で、一度、怒りの感情が納まったのでした。
その時、私は不思議な気持ちでした。

本来は娘が深夜遊び惚けている事実と私の感情は別ものだったのです。
それが認識出来た瞬間だったからでしょう。

それ以降、娘が深夜まで帰ってこなくとも、以前の様に頭に血が上ることはなくなったのでした。

私は条件反射から解き放たれたのでした。

条件反射から解き放たれた怒りの感情

 

自分の感情を疑うと冷静になれる

私は心配性です。
物事を悪い方に認知してしまいがちです。

不安や落ち込み、怒りといった感情を抱き易いです。

また、あれこれ想像してさらに深みにはまっていく、マインドワンダリングを起こしてしまい易いです。

幸いな事にこのサイトを作るにあたり、ストレスについて多くを学びました。

そして、自分自身について認識する事が出来ました。

私は子どもの頃にマルトリートメントを受けており、脳に損傷を受けているかもしれないと気付いたのです。

この発見により、私自身に変化がありました。

自分の脳を想像する

最も大きいのは、自分の感情を疑う様になったのです。

例えば、ふさぎ込む、この気持ちは扁桃体が過剰反応しているから?

・・・といった様に、一瞬でも自分に問うと少し冷静になれます。

認知行動療法で行う様なことが、たまたま出来てきているのでした。

ストレスについて知るという事は大きい効果があると実感しています。

 

 

大人が子どもの脳を傷つける事のない社会に!

  • 児童虐待防止法では暴言なども禁止している
  • 親の暴言や暴力が子どもの脳に損傷を、人生に苦しみを与えている
  • 子どもへの暴言や暴力が与える重大さをみんなに伝えよう
  • 児童相談所の体制強化だけでは実効性が疑わしい
  • 児童相談所の手続きの明確化と司法との連携が必要
  • 親の抱えるストレスが子どもへの暴力や暴言につながる
  • 親は子どもの為に自分のストレス対策をしましょう
  • 親は子どもには非寛容になりがち
  • エスカレートとて絶対服従を子どもに強いると、屈辱が子どもの心に残る
  • 親は無意識に子供に同じ価値観を求めてしまっている
  • 「大人の脳では、神経細胞は決して新しくならない」が定説だった
  • 感情と感情が起こる事実とは別もの

 

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ストレスで悩む人の為の健康法と私のストレス体験記